THCとは?

要約

  • THC(またはテトラヒドロカンナビノール)は、ヘンプ植物のさまざまな種に見られるカンナビノイドの一種です
  • THCはヘンプ植物の中毒性のある成分であり、ユーザーをいわゆる「ハイ」の状態にすることを意味します
  • THCは脳のカンナビノイド受容体に結合し精神に影響をもたらします
  • THCは中毒性があるものの様々な効能が期待されており、慢性的な痛みや不眠症、うつ病などへの効果があると考えられています

大麻について聞いたことがある方の多くは恐らく「THC」という成分を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

THCはヘンプ植物の精神活性のある成分であるため、ユーザーをいわゆる「ハイ」の状態にする成分です。CBDの購入に関心がある方は、THCのリスク及び潜在的な薬用用途を認識することも大切です。

この記事では、THCについて知っておくべき事項について触れていきます。

what is thc

THCとは?

THCは、ヘンプ植物に含まれる113種類のカンナビノイドの一種です。

前述の通り、THC(テトラヒドロカンナビノール)には中毒性があります。すなわち、THCはユーザーの精神に作用し、陶酔感をもたらす可能性があることを意味します。簡単に言えば、ユーザーをいわゆる「ハイ」の状態にします。

THCはヒトの体にどのように作用しますか?

THCは、体の一部から脳へとメッセージを運ぶ化学物質である神経伝達物質の活動を模倣します。THCは、脳内のカンナビノイド受容体に付着して活性化することで精神に作用します。これにより、精神的および身体的機能とともに、エンドカンナビノイドシステム(ECS)の正常な行動が妨げられます

THCは、海馬と眼窩前頭皮質の機能にさえも影響を及ぼします。これらは、新しい記憶を作り、注意を向ける役割を担う脳の領域です。その結果、THCは人の調整、反応時間、思考、バランス、さらには姿勢にまでも悪影響を与える可能性があります。

加えて、THCは脳を刺激しドーパミン(快感をもたらす物質)を放出します。すなわち、例えばマリファナの吸引などによってTHCを消費するたびに脳の報酬系が刺激されるため、何度も何度もTHCを消費したいという欲が高まります。このため、マリファナ等のTHCを含むその他の物質は、依存症を引き起こす恐れが高いとされてるのです。

CBD vs THC

THCと同様、CBD(カンナビジオール)はヘンプ植物に自然に存在するカンナビノイドの一種です。どちらにもさまざまな効能がありますが、1つの重要な点で異なります。THCは精神活性作用がある一方で、CBDにはそのような作用はありません。

CBD製品の主な成分はCBDオイルです。CBDオイルには、ブロードスペクトラムフルスペクトラムの2つの種類があります。 2つの主な違いは、THCの含有の有無です。フルスペクトラムのCBDオイルにはテルペンや他のカンナビノイドなどの天然植物抽出物と最大0.3%のTHCを含んでいます。一方でブロードスペクトラムのCBDオイルは、同じく多くの植物化合物が含まれていますが、THCは含まれていません。つまりブロードスペクトラムのCBDオイルは中毒性や精神活性作用の心配なく、安全に使用することができます。

CBDの摂取方法についてはこちらのページをご覧ください

CBD vs THC: 副作用

CBDとTHCはどちらも有機化合物であるため、副作用が起きるのは非常に稀ですが、起こりうる副作用を予め理解しておくことは非常に重要なことです。

CBDの摂取後に何らかの症状がある場合は、CBD製品の摂取量を減らす必要があるかもしれません。初めてCBDを摂取する方は低用量の摂取から始め、最適な量が見つかるまで徐々に増やしていくことで副作用のリスクを抑えることができます。

さらにお薬を服用されている方は予め医師に相談し、CBDと併用が可能か確認すると安心です。ある研究によると、THCの副作用として下記が挙げられます。

  • 心拍数の増加
  • 口の渇き
  • 目の充血
  • 記憶障害
  • 不安
  • 反応速度の低下

一方でCBDの稀な副作用として下記のような症状が挙げられます

  • 下痢
  • めまい
  • 体重の低下
  • 怠さ
  • 食欲

正常な量を摂取してさえいれば、以上のような副作用が起こることは滅多にありません。事実、前述のような副作用が発生するのは、基準値を超えた異常な量のCBDを摂取した時です。CBD初心者の方は、最初は少量の摂取から初めて徐々に摂取量を増やしていき自身に最適な摂取量を見つけることで、副作用のリスクを最小限に抑えることができます。

CBD vs THC: 薬物検査

CBDやTHCは一般的に体の脂肪沈着に貯蔵されるため、摂取した数週間後でもそれらが薬物検査にて検出される可能性があります。

ただしCBDは合法であるため、薬物検査ではTHCのみがチェックされます。薬物検査を受ける必要がある可能性がある場合、使用中のCBD製品が第三者機関でテストされ、THCがゼロであることを分析証明書にて保証しているかどうか確認されることをお勧めします。

Naturecanでは、すべての製品が少なくとも6つの段階で構成される厳格な第三者機関での試験プロセスを通過しており、お客様に安心して使用いただける高品質なCBD製品をご提供しています。各商品の成分分析証明書は各商品ページにて公開していますのでご覧ください。

CBD vs THC: 比較

Table header 0CBDTHC
違法 or 合法(日本国内)合法違法
精神活性作用無し有り
重い副作用のリスク非常に稀Can cause a high
薬物検査で陽性になるリスクTHCの含有量が0.01%以下であれば無し
メンタルヘルスへのサポート有り特定のケースで有り
抗炎症作用の有無有り有り

CBDは合法ですか?

CBDアイソレートとブロードスペクトラムCBD製品は、中毒になるリスクや精神活性作用がないため、日本でも安全かつ合法的に購入できます。

Takeaway

CBDは多様な健康上の利点をもたらすことを通じて人々の生活の質(QOL)を向上することが期待されており、適切な量を摂取しさえすれば非常に安全な成分です。CBDは、あらゆる病に悩まされる多くの人々に希望を与えている成分でもあります。 CBDの利用は人間だけでなくペットへの生活の質の向上においても期待されており、ペット用のCBDオイルも近年人気が高まっています。

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参考文献

  • https://www.sciencedirect.com/topics/neuroscience/tetrahydrocannabinol
  • https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK563174/
  • https://www.drugabuse.gov/publications/research-reports/marijuana/how-does-marijuana-produce-its-effects
  • http://www.who.int/medicines/access/controlled-substances/5.2_CBD.pdf
  • https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4987131/
  • https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3202504/