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ティーツリーの効果とは?
目次
- ツィーツリーとは?
- ティーツリーの効果
- ティーツリーとにきび
- ティーツリーとフェムケア
1. ティートリーとは?
ティーツリー(ティートリーとも呼ばれる)は、フトモモ科の小高木で日光のよく当たる場所に生育します。
ティーツリーはオーストラリアの先住民のアボリジニの人々がハーブティーとして飲用したことから名づけられましたが、現在ではもっぱら葉を蒸留して得た精油を外用で用います。
精油は消毒、皮膚の問題に用いられ、スキンケア用品に配合されることがあります。皮膚刺激性のあるシネオールの少ないものが医療用に推奨されています。
2. ティーツリーの効果
1920年にオーストラリアの研究者がティーツリーの精油の防腐効果が石炭酸1の13倍もあることを報告しました。その後の研究で精油の抗菌作用や抗真菌作用が確認され、さらにティーツリーの精油を外用した際には周囲の組織に侵襲を与えないことがわかりました。そのため歯科医はコップ一杯の水に精油1滴を希釈したものを歯肉や口腔粘膜の炎症に、医師はカンジダ症や水虫(白癬)に用い満足する結果を得ました。
抗菌スペクトルが広くかつ非侵襲的であることから、ティーツリーの精油は米国をはじめ世界各国に急速に広まることになり、現在ではニューサウスウェールズ州でプランテーションが行われています。なお最近の研究ではティーツリーの精油が抗生物質の耐性菌に対しても強い活性を示したことが報告されています。
(グリーンフラスコHPより引用)
3. ティーツリーとにきび
強い殺菌力と抗菌力を持っているティーツリー油は、異常繁殖してしまったアクネ菌を抑し、高まった免疫機能を抑えることで、炎症を軽減する働きをもっています。
そのため、カンナビジオール(CBD)と並び、ティーツリーも抗アクネ効果が期待される天然成分として注目されています。CBDは皮脂の過剰分泌を抑制し、抗炎症作用を発揮することで、肌の赤みや腫れを軽減します。
これらの成分を組み合わせることで、相乗効果が期待でき、より効果的なアクネ対策になると考えられています。自然由来の成分であり、副作用のリスクが低いため、敏感肌の方にも適しています。
4. ティーツリーとフェムケア
デリケートゾーンのかゆみやにおいの原因に、雑菌の繁殖があります。
ティーツリーの精油のもつ抗菌作用の特徴は、ケミカルな抗菌薬と比較して様々な種類の細菌や真菌に対し幅広い効果をもつ点にあります。
またティーツリーの精油は経皮吸収するので皮膚の深部にも作用します。ところで抗菌作用が強いものは皮膚刺激が強いという傾向がありますがティーツリーの精油は皮膚や粘膜にたいへん優しいという特徴があります。
さらにティーツリーの精油には抗炎症作用や免疫力を高める作用も報告されています。有効性と安全性に優れたティーツリーの精油をぜひフェムケアに役立てていみてはいかがですか?