ネイチャーカン ブログ
猫用のCBDオイル:
飼い主さんが知っておきたいこと

目次
- はじめに
- CBDってなに?どんなしくみ?
- 猫の体の中でCBDはどう働くの?
- 猫用CBDのうれしいメリットって?
- 猫にCBDをどうやってあげればいいの?
- 猫用CBDの推奨摂取量
- CBD製品は猫に使っても大丈夫?
- 猫用のCBDの選び方
- まとめ
1. はじめに
CBDは人の間で健康のサポートとして人気がありますが、最近では猫をはじめとした動物たちにもその可能性が注目されてきています。猫用のCBDオイルについて、「本当に安全なの?」「どんな効果があるの?」と気になっている飼い主さんも多いのではないでしょうか。CBDは天然の麻由来の成分で、中毒性がないことで知られています。そのため、多くの飼い主さんが、猫の健康をサポートするための自然な選択肢としてCBDを取り入れはじめています。ここでは、猫用CBDオイルの基本からメリット、安全性、選び方、そして使い方まで、やさしくご紹介していきます。
2. CBDってなに?どんなしくみ?

CBD(カンナビジオール)は、麻(カンナビスサティバ)という植物に含まれる成分のひとつです。研究では、この成分が不安や不快感などのさまざまなトラブルをサポートする可能性があることがわかってきています。
3. 猫の体の中でCBDはどう働くの?

猫も人間と同じように、「エンドカンナビノイドシステム(ECS)」という身体のバランスを整えるためのしくみを持っています。このシステムには、エンドカンナビノイド(体内でつくられる成分)、CB受容体(その成分がくっつく場所)、酵素の3つが関係しています。
CB1という受容体は主に脳や神経系に、CB2は免疫系や肝臓などに見られます。CBDはこのCB受容体に直接くっつくのではなく、やさしく間接的に働きかけて、心と体のバランスをサポートしてくれるんです。
THCのような「酔っ払った感じ」を引き起こすことはないので、CBDは猫にも安心して使えると考えられています。
4. 猫用CBDのうれしいメリットって?

落ち着きのサポートに
猫って、とっても繊細ですよね。知らない人や、新しい環境が苦手で不安になってしまう子も多いです。引っ越しや餌の変化など、ちょっとしたことでも敏感に反応してしまうことがあります。
猫は言葉で「つらいよ」とは言えませんが、目の大きさが変わったり、呼吸が荒くなったり、行動がいつもと違ったりすることがあります。そんなとき、CBDオイルがサポートしてくれることがあります。
実際、多くの飼い主さんが、不安サポートのために猫にCBDオイルを使っていていますが、必要に応じて獣医師にご相談するのも安心です。
たとえば、車での移動や病院の予約があるときは、出発の1時間くらい前にCBDを与えると、猫ちゃんの気分をサポートし、おでかけもスムーズになりますよ。
シニア猫の不快感のサポートにも
年を重ねると、猫ちゃんも人と同じように、関節や筋肉の健康に影響が出てくることがあります。そんなとき、CBDオイルを取り入れてみる飼い主さんが増えてきています。
CBDの効果については、まださらに研究が必要ですが、実際に使っている飼い主さんや獣医さんからは「効果を感じた」という声もたくさんあります。
たとえば、コロラド州の獣医さんであるカサラ・アンドレ博士は、愛猫マティーの関節の健康維持のためにCBDを使いはじめたそうです。
「いろいろな方法を試しても変化が見られなかったけど、CBD優勢のチンキを使ってみたら、マティーの食欲が戻って、また少しずつ遊ぶようになったんです。まるで元のマティーが戻ってきたみたいでした。それからの4年間は、本当に素敵な時間を過ごせました。」
5. 猫にCBDをどうやってあげればいいの?

与える量の目安
CBDオイルには、舌の下やお口から与えられるように専用の注射器(シリンジ)がついていることが多いです。目安としては、2.5%オイルを朝と夜に0.2mlずつあげるのが一般的です。
餌に混ぜてあげるのもいいですが、食欲がない時などは、直接お口にポトッとたらしてあげてもOKです。
一番効果的な方法は、舌の下にオイルを垂らす方法です。そうすると、CBDが体に吸収されて、スムーズに効果を感じられることがあります。
舌下投与のコツ
- 猫ちゃんと同じ方向を向いて座ります
- 片手で猫の頭を支えながら、親指でやさしく唇を持ち上げます
- もう片方の手でシリンジを口の横からそっと入れます
- 舐めたり動いたりしたタイミングで、舌の下に数滴ポトン
6.猫用CBDの推奨摂取量

7. CBD製品は猫に使っても大丈夫?
猫にCBDを使うという考え方は、まだ比較的新しいものです。そのため、長期的に見た安全性については、今のところわかっていない点もあります。ですが、ある研究では、麻から抽出されたCBDが猫に対して一定の安全性を持つ可能性が示唆されています。
とはいえ、猫がCBDをどれくらい効率よく吸収できるか、またCBD以外のカンナビノイドやテルペンといった成分が猫にどう影響を与えるかについては、これからもっと研究が必要とされています。
そのため、飼い主さんは猫用CBD製品を選ぶときに、しっかりと注意して選ぶことがとても大切です。たとえば、植物の香りを加えた香料や着色料などは、人間には問題がなくても、猫にとっては刺激が強すぎたり、体に合わないこともあります。
猫にとって理想的なCBDオイルは、人工的な成分や余計な添加物が含まれておらず、アイソレートの天然成分を含むものです。
8. 猫用のCBDの選び方

猫にぴったりのCBDオイルを選ぶには、まず信頼できるブランドで、麻製品に関する最新の規制を守っていることが大切です。
購入する前には、第三者機関による検査結果(分析証明書)があるかどうかを確認しましょう。この証明書には、その製品に含まれるCBDの量や他のカンナビノイド、また余計な添加物が含まれていないかが詳しく書かれています。
もしCBDについての疑問があったり、愛猫に本当に合っているか不安な場合は、ぜひかかりつけの獣医さんに相談して、アドバイスを受けてくださいね。
CBDは現在、麻由来のカンナビノイド製品の中でも高濃度のCBDを含むものを指す言葉として広く使われています。CBD製品には大きく分けて2つのタイプがあります。
- ブロードスペクトラム:麻に自然に含まれるさまざまな成分(テルペンや他のカンナビノイドなど)を含みますが、THCはまったく含まれていないか、含まれていてもごくごく微量(0.001%未満)です。
- アイソレート:CBDのみを高純度で含み、他のカンナビノイドやテルペンは含まれていません。CBD単一成分のため、香りや風味にクセがなく、使いやすいのが特長です。
ちなみに、NaturecanのCBD製品はすべてTHCの新基準に適合(<10ppm)していて、安心して使えるラインナップになっています。
9. まとめ
猫にCBDを使うことは、不安や健康のサポートなど、さまざまな面で注目されていますが、まだ発展途上の分野でもあります。だからこそ、信頼できる情報に基づき、慎重に製品を選び、適切な量から始めることが大切です。また、愛猫の体質や健康状態によって合う・合わないもあるため、使用前にはかかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。CBDは決して「魔法の薬」ではありませんが、正しく使えば、あなたの猫にとってより快適な毎日をサポートする一つの手段になり得るかもしれません。