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カンナビノイドってなに?CBD・CBN・CBGの違いやはたらきをわかりやすく解説

目次
- イントロダクション
- カンナビノイドの基本を知ろう
- カンナビノイドって何種類あるの?
- CBD・CBN・CBGの違いと仕組みとは?
- どうやって摂るのがいいの?
- 医療用カンナビノイドの作用
- カンナビノイドとエンドカンナビノイドシステム
- フィトカンナビノイドとエンドカンナビノイド
- CBDはどう働くのか?
- カンナビノイドの“掛け合わせ効果”とは?
- カンナビノイドの使い方とこれから
- まとめ
1. イントロダクション
「CBDオイルってよく聞くけど、どうしてそんなに人気なの?」「CBNやCBGって何が違うの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?そのカギを握っているのが「カンナビノイド」という成分です。カンナビノイドは、麻(ヘンプ)に含まれる天然の化合物で、私たちの体に本来備わっている“エンドカンナビノイドシステム”に働きかけ、心と体のバランスを整えてくれると言われています。「なんでヘンプってこんなにすごいの?」と感じたことがある方へ――その答えがこの“カンナビノイド”にあるんです。ここでは、その基本からちょっとした豆知識まで、わかりやすくご紹介していきます。
2. カンナビノイドの基本を知ろう
カンナビノイドとは、麻や大麻の植物に含まれる有効成分のこと。脂に溶けやすい性質を持っていて、ビタミンAやDとも少し似た働きをします。実は、人の体の中でもカンナビノイドに似た物質が自然に作られているんですよ。
カンナビノイドの研究が始まったのは、なんと1900年代の初め。 1940年、アメリカの科学者ロジャー・アダムスが「CBD(カンナビジオール)」を発見し、その後1964年には、イスラエルの研究者ラファエル・メクラムが「THC(テトラヒドロカンナビノール)」を見つけました。
でも、実際にこれらの成分が私たちの体にどう影響を与えるのか、詳しくわかってきたのは1990年代になってから。研究はまだまだ進んでいる分野なんです。
3. カンナビノイドって何種類あるの?
大麻や麻の植物には、100種類以上ものカンナビノイドが含まれていることがわかっています。最新の研究では、およそ140種類ほどが確認されています。代表的なものをいくつかご紹介しますね。
- CBD(カンナビジオール):安らぎ時間や集中力のサポートに人気
- THC(テトラヒドロカンナビノール):精神活性作用があるため、日本を含め法律で規制されている国も
- CBG(カンナビゲロール):いろんなカンナビノイドの“もと”になる成分
- CBC(カンナビクロメン):体内コンディションをサポートすると期待されている成分
- CBN(カンナビノール):ゆったりした睡眠時間に注目される成分
アルファベットがたくさん並んでややこしく感じるかもしれませんが、どれも体のバランスをサポートしてくれる働きを持っていることがポイントです。
4. CBD・CBN・CBGの違いと仕組みとは?

CBD、CBN、CBGは、いずれも大麻草に含まれる「カンナビノイド」と呼ばれる化合物の一種ですが、それぞれ異なる働きと特徴を持っています。
CBD(カンナビジオール)は最もよく知られたカンナビノイドで、気持ちの落ち着き、身体の違和感のサポートなど幅広い効果が期待されています。精神活性作用はなく、日常使いしやすい成分として人気があります。
一方、CBN(カンナビノール)はTHC(テトラヒドロカンナビノール)が酸化・分解されてできる成分で、「睡眠カンナビノイド」とも呼ばれるほど、穏やかな睡眠サポートが注目されています。
最後にCBG(カンナビゲロール)は、すべてのカンナビノイドの「母体」ともいえる存在で、CBDやTHCの前駆体でもあります。CBGは集中力のサポートや外部刺激から守るなどユニークな作用が研究されており、近年特に注目が高まっています。
それぞれのカンナビノイドは、身体のエンド・カンナビノイド・システム(ECS)と相互作用し、私たちの気分・睡眠・食欲・免疫調整などに働きかける仕組みになっています。目的や体質によって使い分けることで、より自分に合ったケアができるのが、これらの成分の大きな魅力です。
5. どうやって摂るのがいいの?

CBDを取り入れる方法はいろいろありますが、なかでも一番人気なのはオイルタイプ。舌の下に数滴垂らしてしばらくキープする“舌下摂取”が定番で、吸収も早く、体感しやすいとされています。
ただ、オイル特有の苦味が気になる方や、1回の摂取量を正確にコントロールしたい方には、カプセルやグミがおすすめ。おやつ感覚で手軽に取り入れられるので、CBD初心者の方にも人気があります。
さらに、ネイチャーカンではチルタイムにぴったりなCBDベイプペンや、スキンケアに使える美容アイテム・バームなど、ライフスタイルに合わせたさまざまな製品が展開されています。
加えて、CBDにCBNやCBGを組み合わせたオイルも取り揃えており、それぞれの成分が互いに作用を高め合う「アントラージュ効果(相乗効果)」が期待されています。単一成分よりも、より深い安らぎ感や体感を得られると感じる人も多いんです。
6. 医療用カンナビノイドの作用
医療用カンナビノイドとは?
簡単に言えば、医療目的で使用されるすべてのカンナビノイドのこと。天然由来のものでも、正しく適切な量を用いれば、立派な医療用となり得ます。つまり、その“医療用”の定義は、人によって少しずつ異なるということ。多くの人にとっては、CBD(カンナビジオール)が最も薬効を感じやすいとされていますが、近年ではCBDaやデルタ8THC、THCvといった「微量カンナビノイド」にも医療的な可能性が注目されています。中には、精神活性のあるデルタ-9THCが一番効くと感じる人も。

7. カンナビノイドとエンドカンナビノイドシステム
エンドカンナビノイドシステム(ECS)
カンナビノイドの仕組みは、100年以上にわたり科学者たちを魅了してきました。1990年代に入り、ようやく「エンドカンナビノイドシステム」という体内システムが発見され、研究が一気に進展します。このシステムは、私たち人間をはじめ、すべての哺乳類に備わっています。エンドカンナビノイドシステムは、身体のバランスを整える役割を担っており、イタリアの化学者ヴィンチェンツォ・ディ・マルツォ氏の言葉を借りるなら「食べる、眠る、リラックスする、忘れる」ことを促してくれる存在です。ちょうど車のダッシュボードが様々な情報を表示するように、体のあちこちに信号を送り、全体を最適な状態に導いてくれます。
8. フィトカンナビノイドとエンドカンナビノイド
実はこのシステム、体内の“自家製”カンナビノイド(=エンドカンナビノイド)と、植物に含まれるカンナビノイド(=フィトカンナビノイド)の両方に反応します。
つまり、麻や大麻に含まれるような成分が、もともと私たちの体の中にもある、ということ。だからこそ、自然と相性が良く、副作用も少ないとされるのです。
これはカフェインやアルコールと比較するとわかりやすいかもしれません。カフェインは体内で生成されないため、摂りすぎるとイライラや禁断症状を起こしやすく、アルコールも微量しか作られないので過剰摂取による影響が大きく出ます。一方で、カンナビノイドは私たちの体にとって“なじみ深い”存在なのです。
9. CBDはどう働くのか?
ヘンプ由来のCBDを体内に取り入れると、エンドカンナビノイドシステムにプラスの影響を与えます。生理学者ボブ・モラメデ教授は「カンナビノイドこそが人間の複雑な進化を支えた鍵」と述べています。創造力、柔軟性、そしてより良い未来を描く力――カンナビノイドは、そんな可能性を開く一助になっているのです。
具体的には、CBDやTHCなどのカンナビノイドが、身体中に存在するCB1・CB2といった「受容体」に結びつき、それぞれに異なる働きをします。
- CBD:筋肉や消化器、免疫系などに存在するCB2受容体に作用し、向精神作用なくバランスを整える。
- THC:脳や中枢神経に多いCB1受容体に働きかけ、”ハイ”な状態をもたらす。
- CBG:脳内のセロトニン受容体に作用し、穏やかな精神状態をサポート。
- CBDa:セロトニン受容体にアプローチし、心を落ち着ける手助けに。
10. カンナビノイドの“掛け合わせ効果”とは?

これらのカンナビノイドは、単体でも十分な働きをしますが、実は一緒に摂ることでさらにパワフルになるという特徴があります。これは「アントラージュ効果(相乗効果)」と呼ばれています。
たとえば、柑橘類の健康効果がビタミンCだけではなく、他の成分とのバランスによって成り立っているように、CBDオイルも他の成分と組み合わさることで本領を発揮します。イスラエルの研究によれば、ブロードスペクトラムヘンプオイルの健康恩恵のうち、CBD単体によるものはたったの25%程度で、残りは他のカンナビノイドやテルペン類などとの組み合わせで生まれているのだとか。
特に、β-カリオフィレンというスパイシーな香りのテルペンは、食事性カンナビノイドとも言われ、CBDの効果を高めると言われています。
11. カンナビノイドの使い方とこれから
健康を自然にサポートしたい人にとって、カンナビノイドはまさに理想的な存在かもしれません。世界最強の男として知られる元プロストロングマン、エディ・ホールも、過酷なトレーニングからのリカバリーにCBDを“秘密兵器”として取り入れています。
12. まとめ
カンナビノイドは、麻という植物が持つ力を私たちが最大限に引き出せるようにしてくれる、いわば“自然からの贈りもの”です。
CBD、CBN、CBG…それぞれに個性があって、目的に合わせて選ぶ楽しさもあります。 気分を切り替えたいとき、睡眠のサポートが必要なとき、集中したいとき―― あなたの毎日にちょっと寄り添ってくれる存在になるかもしれません。
これからもカンナビノイドについて、少しずつ知識を深めていきましょう。自然の力を、もっと身近に感じられるはずです。