2022年 1月 07日 カンナビノイドとは?CBD・CBN・CBGの違いと仕組み で掲示されます CBD, by Thomas Wrona 1 Like Share トーマス・ウローナ執筆、有資格専門家でネイチャーカンの栄養部長、SENR登録栄養士、LJMUのDProf候補者のモイラ・コスグローブ監修 概要カンナビノイドは、ブロードスペクトラムのCBDオイルが特別である所以となる有効成分です。カンナビノイドは体内のエンドカンナビノイドシステムで作用し、その過程でバランスに基づいた恩恵をもたらします。カンナビノイドの恩恵を受ける最も簡単な方法は、ブロードスペクトラムのCBDまたはCBG製品を摂取することです。 ブロードスペクトラムの麻がなぜこんなに強力なのか、多くの人々にプラスの影響を与えることができるのか、不思議ではありませんか?そんな疑問をお持ちなら、その答えはここにあります。カンナビノイドです。カンナビノイドは、ヘンプが持つあらゆる優れた機能を発揮させる触媒の役割を果たします。この謎めいた化合物について、読み進めていきましょう。 目次 カンナビノイド の基礎知識医療用カンナビノイドの作用天然カンナビノイドと合成カンナビノイドの比較カンナビノイドの最も簡単かつ最善の使用方法カンナビノイドとは?まとめ カンナビノイド の基礎知識 カンナビノイドとは?できるだけ簡単に言うと、麻や大麻の植物に含まれる有効成分です。カンナビノイドは脂溶性の分子で(ビタミンAやDに似ています)、それを生成する植物にも人間の体にも良いものです。カンナビノイドは、1900年代初頭に発見されました。カンナビノイドは、カンナビス・サティバの樹脂ハッシュのサンプルから初めて特定されました。先駆的な化学者ロジャー・アダムスは、1940年にアメリカの研究室でカンナビノイドCBD(カンナビジオール)を発見し、大麻研究の名付け親ラファエル・メクラムは、1964年にイスラエルのヘブライ大学でTHCを発見しています。興味深いことに、研究者がカンナビノイドの作用を最終的に発見したのは1990年代になってからのことでした。しかし、それについては後ほど詳しく説明します。ここではカンナビノイドの基礎知識にとどめておきます。 カンナビノイドは何種類ある? 大麻と麻は、両方で100以上のカンナビノイドを生成します。最後に確認した時点では、およそ140種類のカンナビノイドが確認されています。以下はその代表的なものです。CBD (カンナビジオール)THC (テトラヒドロカンナビノール)CBG (カンナビゲロール)CBC(カンナビクロメン)CBN(カンナビノール)CBT(カンナビトラシン)CBL(カンナビシクロール) さらに複雑なことに、カンナビノイドは化学者が異性体と呼ぶ、少なくとも3つの異なる形態で存在することが可能です。1つ目は、熱活性化されていない「生」の形態です。CBDa (カンナビジオール酸)THCa (テトラヒドロカンナビノール酸)CBGa(カンナビゲロール酸)CBCa(カンナビクロメニック酸) CBNa(カンナビノール酸) 次に、最初に挙げた「標準」の形態、そしてさらに別の種類の独特な異性体です。CBDv (カンナビジバリン)CBDva (カンナビジバリン酸) デルタ-8 THC (デルタ-8テトラヒドロカンナビノール)デルタ10 THC (デルタ10テトラヒドロカンナビノール)THCv(テトラヒドロカンナビバリン) THCva(テトラヒドロカンナビバリン酸) CBGva(カンナビジェロバリン酸) CBCv (カンナビクロムエバリン) アルファペットばかりですが、難しいことではありません。カンナビノイドがどのカテゴリに分類されるかに関係なく、事実上すべての天然カンナビノイドは、体内のバランスを促進する本当に良いはたらきをします。 医療用カンナビノイドの作用 医療用カンナビノイドとは?厳密にいえば、医療目的で使用されるすべてのカンナビノイドです。どんなものでも、天然のカンナビノイドでも、適切な量を使用すれば医療用となります。言い換えれば、医療用カンナビノイドの条件は、人によって異なることがあります。ほとんどの人は、カンナビノイドのCBD(カンナビジオール)が最も薬効があると感じていますが、近年、CBDa、デルタ8THC、THCvなどの「微量カンナビノイド」の医療的可能性に関心が高まっています。また、精神活性の高いカンナビノイドデルタ-9が最も薬効があると感じる人もいます。 カンナビノイドの仕組みは、1世紀以上にわたって科学者を悩ませてきました。生化学者がヒトのエンドカンナビノイドシステムと呼ばれるものを発見したのは1990年代のことです。このシステムは、すべての人間(実際には、すべての哺乳類や他の種も含む)の身体に組み込まれています。エンドカンナビノイドシステムはどのような働きをするのでしょうか?化学者のヴィンチェンツォ・ディ・マルツォの言葉を借りれば、食べること、眠ること、リラックスすること、そして忘れることを促します。エンドカンナビノイドシステムは、体が同時によりバランスよく、より動的になるようサポートします。ちょうど車のダッシュボードが車の状態や速度に関する重要な情報を表示するように、身体の他の部分に重要なフィードバック信号を送ることによって行われます。本当に魅力的なのは、カンナビノイドシステムが2種類の異なるカンナビノイドからフィードバックを受けていることです。これまで述べてきた大麻由来のカンナビノイドに加え、体は自分自身のカンナビノイドも大量に作り出しています。この2種類は、フィトカンナビノイド(植物性カンナビノイド)とエンドカンナビノイド(体内で作られるカンナビノイド)と呼ばれています。大麻やヘンプに含まれるような物質がすでに体内で生成されているということで、これらの植物がうまく機能する理由、そして有害な副作用がない理由の説明がつきます。これほど耐性のある物質(天然物質であっても)は他にありません。カフェインは体内で生成されないため、カフェインの活力増強作用でいらいらや禁断症状が起こるのはそのためです。また、アルコールは体内で微量にしか生成されないため、アルコールを過剰に摂取すると、時には命にかかわるような深刻な副作用が生じます。 しかし、ヘンプとそのカンナビノイドは違います。体は、あらゆる理由で、あちこちでいつもエンドカンナビノイドを生成しています。CBDのような植物性カンナビノイドをそこに加えると、物事は好転します。ボブ・モラメデ教授によると、カンナビノイドによって人間は複雑な生活ができます。カンナビノイドが促進するフィードバックループがなければ、私たちはおそらくここまで到達できなかったでしょう。カンナビノイドにより、私たちは柔軟性と創造性を持ち、より良い未来を想像・創造できます。このコンセプトは、マクロな視点だけでなく、ミクロな視点での個人的なレベルでも当てはまります。 もう少し具体的に説明しましょう。CBDやTHCを摂取した瞬間、それらは身体と心の至る所にある特別なエンドカンナビノイド受容体に結合し始めます。異なるカンナビノイドは異なる受容体に結合します。 CBDは、筋肉、ミトコンドリア、消化管にあるCB2受容体に結合し、向精神作用を引き起こすことなくバランスを促進します。 THCは、脳や中枢神経系の他の部分にあるCB1受容体に結合し、多幸感や全身のリラックスを引き起こします。 CBGは、脳内にあるセロトニン作動性受容体に結合し、微妙なニュアンスで精神バランスを育みます。末梢では、CBG特有の抗菌作用が期待されます。 CBDaは、体内のセロトニン作動性受容体に結合し、間接的に精神バランスを整え、自信と落ち着きを保つことができます。 カンナビノイドの独特な作用 上記のような特別な効果もさることながら、カンナビノイドは一緒に摂取することでさらに効果を発揮します。柑橘類の健康効果は、ビタミンCだけではなく抗酸化物質とフラボノイドの独特な組み合わせのおかげであり、ビタミンCはそのほんの一部です。CBD、CBG、その他のカンナビノイドを豊富に含むブロードスペクトラム ヘンプオイルも同じです。これらの成分一つずつだけの場合よりも、うんと強力なのです。実は、一緒に摂取することはこれらの成分の合計よりもさらに強力です。イスラエルの大手カンナビノイド研究所の研究によると、ブロードスペクトラムのヘンプオイルの作用のうち、CBD自体から来るものは4分の1程度に過ぎないことが示されています。残りの4分の3は、他のカンナビノイドやテルペン、そしてそれらが相乗効果を発揮することでもたらされます。カンナビノイドはテルペン類と一緒にどう作用するのでしょうか?興味深いことに、麻に含まれるテルペン類は、カンナビノイドと同じ受容体の多くを活性化します。特に、β-カリオフィレンというピリッとしたテルペン類は、この働きを直接行うため、研究者はこれを大麻由来でない最初の食事性カンナビノイドとみなしています。テルペン類は、脳内の障壁を開放し、より多くのカンナビノイドを流入させ、その作用を最大限に発揮させることができるかもしれません。このようなカンナビノイド+カンナビノイド、テルペン+テルペンの相乗効果は、「アントラージュ効果」と呼ばれ、CBDオイルだけに当てはまるわけではありません。CBGオイルやCBNオイルにも当てはまります。 天然カンナビノイドと合成カンナビノイドの比較 カンナビノイドとは何でしょうか?すでに、カンナビノイドの1つの形態(植物性カンナビノイド)が大麻や麻の有効成分として機能し、カンナビノイドの第2の形態(エンドカンナビノイド)が体内のチェックアンドバランスシステムを提供することを確認しました。しかし、カンナビノイドの第三の種類として、合成カンナビノイドについても知っておきましょう。合成カンナビノイドは、エンドカンナビノイドシステムをよりよく理解するために、研究者によって最初に作成されました。さらに物議を醸しているのは、合成カンナビノイドでは特許を取得できないため、医薬品として優れているという点です。合成カンナビノイドは、カンナビノイドがないよりはましですが、その不自然な性質から、奇妙で異常な副作用を持つことがあります。合成カンナビノイドを使った初期の研究では、実験用ラットや初期の臨床被験者が狂ってしまうことがあり、大麻に悪い評判が立ちました。最近では、合成カンナビノイドを使ったフランスの研究が、被験者に死者が出始めたので中止になりました。このような悲劇には、痛みを伴う教訓がついてきます。エンドカンナビノイドシステムを活性化するものを使うなら、おそらく天然のものであるべきだろうということです。CBDやCBGのような天然のカンナビノイドは、信じられないほど安全で、人間が「過剰摂取」することは不可能です。なぜなら、エンドカンナビノイド受容体は、呼吸などの重要なプロセスをコントロールする脳の部分には存在しないからです。 カンナビノイドの最も簡単かつ最善の使用方法 では、カンナビノイドとは何でしょうか?自然に健康を向上させたい人には、まさに最高の化合物かもしれません。また、アスリートにも最適です。世界最強の男から有名ボクサーに転身したエディ・ホールは、ハードなトレーニングから回復するためにCBDを「秘密兵器」と呼んでいますが、これにはそれなりの理由があります。カンナビノイドの効能を体験してみたいなら、カンナビノイド製品の2つの主要なタイプを知っておきましょう。オイル、スナックなどの摂取可能な製品クリームや軟膏のような局所製品 摂取可能なCBD 摂取可能なカンナビノイド製品はかなり多岐にわたります。代表的なのはまずCBDオイルで、油性ベース内のヘンプ抽出物を特徴とするシンプルな製品です。(CBDオイルとその効果についての詳細をご覧ください。)そして、CBDオイルはほんの一部に過ぎません。他の摂取可能な製品には、CBDスナック、CBDカプセル、CBD入り飲料があります。(余談ですが、コーヒーや紅茶にCBDオイルを数滴入れれば、CBD入り飲料を自分で作れます。) 局所用CBD 局所用CBDは、カンナビノイド製品の第2の主要なタイプです。局所薬は、血流に吸収されないという意味で摂取物ほど強力ではありませんが、それでも、研究によると局所用カンナビノイドが見事な皮膚へのメリットを有する可能性があることがわかっています。アスリートが筋肉の痛みを和らげるためにCBDクリームを使用したり、スキンケア好きの人が肌の輝きを増すためにCBDスキンケア製品を使用したりすることがあります。使用した多くの人は、局所用CBDが炎症を起こした肌を落ち着かせ、肌本来の輝きに導いてくれたことを報告しています。このさらに詳しい情報については、CBDのスキンケアに関する記事をご覧ください。 カンナビノイドとは?まとめ カンナビノイドは、面白い、珍しい、素晴らしいということに加えて、判明しているすべてのヘンプの効能を支える有効成分です!カンナビノイドは、体がすでに使っている生理的なシステムに働きかけることで、その魔法を発揮します。そして、それがカンナビノイドの力の源でもあります。カンナビノイドのような様々な効果を発揮する天然物質は、他にはないでしょう。カンナビノイドを配合した製品のパワーを実感してみたい方は、オンラインショップをご利用ください。 出典: https://pubs.acs.org/doi/10.1021/ja01858a058 https://www.leafly.com/news/cannabis-101/list-major-cannabinoids-cannabis-effects https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3951193/https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19630737/https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19999796/#:~:text=When%20administered%20in%20high%20doses,miscarriage%20and%20intrauterine%20growth%20retardation.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17828291/https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17828291/https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33168643/https://www.prnewswire.com/news-releases/cbda-proves-to-be-a-star-ingredient-of-cbd-301072619.html#:~:text=A%20Canadian%20study%20in%202013,effective%20treatment%20for%20chemotherapy%20patients.https://www.projectcbd.org/science/pure-cbd-betterhttps://www.pnas.org/content/105/26/9099https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31481004/https://www.bbc.com/news/world-europe-35337671https://www.theweek.co.uk/99068/what-is-cbd-oilhttps://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30993303/ 最近の投稿 CBDリキッドに含まれるテルペン類に関する安全性の懸念 2022年3月18日 カンナビノイドとは?CBD・CBN・CBGの違いと仕組み 2022年1月7日 CBDオイルはどのようにして作られる?【抽出プロセスを解説】 2021年11月29日 希少なカンナビノイド:CBNとその効果は? 2021年11月1日 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