CBGとは?どんな効果があるの?

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CBGとは?どんな効果があるの?

まとめ:

  • CBG(カンナビゲロール)は、ヘンプ(大麻)に含まれる有効成分「カンナビノイド」の一種。
  • CBD(カンナビジオール)と同様に、無毒性なので「ハイ」になることはありません。
  • CBDに比べてヘンプに含まれる量は少ないですが、同様の治療効果があります。
  • CBGは、炎症、痛み、不安、緑内障、膀胱機能障害、ハンチントン病などの神経変性疾患など、さまざまな症状の改善が確認されています。

新しいカンナビノイド

ヘンプ(大麻)は、さまざまな化学物質で構成されており、これらの中には治療効果があることで知られる有効成分カンナビノイドが含まれています。

ヘンプに含まれる主なカンナビノイドは、THC(テトラヒドロカンナビノール)CBD(カンナビジオール)です。THCはマリファナユーザーを「ハイ」な状態にさせる中毒性のある化合物ですが、CBDにはこのような中毒性はなく、様々な病状に対して医療効果があると考えられています。

CBDを含む健康食品は、抗炎症、鎮痛、抗酸化などの効果があることから、近年ますます人気が高まっています。また、CBDはヘンプに最も多く含まれる化合物の1つであり、分離・抽出が容易であるためバラエティ豊かな製品を効率的に製造することができます。

そして近年、同様の治療効果が期待できる別の非毒性カンナビノイドが、ヘンプの木から発見されました。それがCBG(カンナビゲロール)です。CBGは、CBDに比べて含有量が少ないものの、炎症や痛み、不安をはじめとしたさまざまな症状に対する治療効果が期待されています。

CBGとその使い方について、より詳しく知りたい方は、読み進めてみてください。残りの記事では、次のような疑問を探っていきます。

  • CBGとは?
  • どのように抽出されるのか?
  • どのような効果が期待できるのか?
  • CBGとCBDの違いは?
  • なぜCBGはCBDより高価なのか?
  • 自分に合ったCBG製品を選ぶには?
  • CBGはどのようにテストされているか?

CBGとは?

CBG(カンナビゲロール)は、ヘンプに少量含まれる有効成分カンナビノイドの一種。他のカンナビノイドの前駆体分子であり、CBG-A(酸性で不活性な形態)を加熱すると分解され、CBD、CBG、CBC、THCなどの化合物が生成されます。

研究者たちは、CBGが何千年も前から存在すると考えています。しかし、CBGはヘンプからわずかにしかとれず、調査のために十分な量を入手することは困難です。それゆえに、その成分や薬効についてのさらなる情報はこれから明らかになっていくと言われています。

ちなみに、ラットを用いたインビトロ研究では、CBGが大腸炎、緑内障、神経変性などの症状を改善する可能性があることが分かりました。

CBGの発見:抽出のプロセスと難しさ

CBGは、ヘンプからクロマトグラフィーによって抽出されます。このプロセスには3つの重要なステップがあります。

1. ヘンプを超流動の液体溶剤(CO2やエタノールなど)に溶かすことで、植物からカンナビノイドを引き出す。

2. この溶液を真空下で蒸発させてガスを除去し、純度の高いCBG濃縮液を得る。

3. 濃縮液(およびCBG完成品)は、効力を維持するため、直射日光を避けて室温で保存する。

この抽出が簡単そうな上に、多くの薬効があり、中毒性もないことを考えると、「なぜCBGよりもCBDのほうが人気なのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。

この質問に対する答えにはいくつかあります。しかし、主な理由は、その抽出にかかるコストです。

CBGは「カンナビノイドのロールスロイス」と呼ばれるほど、単離に最もコストがかかるカンナビノイドです。ヘンプから抽出できるCBGはわずかであり、少しの生成にも、何十万円分ものバイオマスが必要になるからです。

また、CBGの抽出には専用の製造装置が必要です。限られた原料をできるだけ効率的に使うために、カンナビノイドの抽出物を分離・精製するための高速クロマトグラフィー装置には極めて高い精度が求められます。

また、CBGはコスト面だけでなく、栽培面でも非常に手がかかります。これは、ヘンプが成熟するのに時間がかかればかかるほど、CBG-AとCBGがCBDや他のカンナビノイドに分解される可能性が高くなるからです。そのため、栽培者はCBGの生産のみを目的としてヘンプを栽培するか、作物を完全に成熟させて、CBG含有量の少ない他の目的のために販売するかの選択を迫られることになります。

CBGのメリット

先に述べたように、CBGに関する研究はかなり限られています。しかし、いくつかの研究では、このカンナビノイドにはいくつかの薬効があることが示唆されています。ここでは、CBGの効果が期待できるいくつかの疾患を見ていきましょう。

·      炎症性腸疾患(IBD)と大腸炎

IBDや大腸炎は、大腸や直腸の内壁に炎症や潰瘍を起こす疾患です。

2013年に行われたマウスを使った研究によると、CBGは大腸炎のつらい症状を和らげる効果があるとされています。また、別の研究では、IBD患者がCBGを使用したところ、腹痛、けいれん、食欲不振、下痢、体重減少、吐き気などの症状が改善されたと発表されています。しかし、これらの症状に対するCBGの効果については、さらに調査する必要があります。

·     緑内障と眼圧

緑内障は、眼球内の圧力(眼圧)が異常に高いことが原因で、視神経に損傷を与える眼疾患です。

1990年と2008年に行われた2つの研究では、CBGやその他のカンナビノイドは、緑内障の強度や眼圧を下げる効果があると報告しています。現在、緑内障の治療にはTHCが使われていますが、CBGは中毒性のない治療法であるため、今後、非常に良い影響を与える可能性があります。

·  膀胱機能障害

2015年に5つのカンナビノイドの比較研究を行った結果、CBGがマウスの膀胱の機能障害や収縮を改善することが期待できると結論づけています。

·     細菌感染症

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)とは、一般的な抗生物質であるメチシリンに耐性を持つ、生命を脅かす可能性のある細菌感染症です。2008年に行われた研究では、CBGが薬剤耐性菌を無効にすることができる有望な抗菌剤であることが示されています。

·      ハンチントン病とその他の神経変性疾患

ハンチントン病は進行性の脳疾患で、欠陥のある遺伝子が脳の中心領域の変化を刺激し、運動、気分、認知能力に悪影響を及ぼします。

2015年、マウスを用いた研究により、CBGを単独で、または他の植物性カンナビノイドや薬物療法と併用することで、ハンチントン病などの神経変性疾患を改善できる可能性が示されました。また、CBGが脳の変性に関連する異常な遺伝子の発現を正常化することがわかり、CBGの神経保護化合物としての可能性も強調されています。

·      食欲減退と痛みの緩和

2016年に行われたラットを使った研究では、CBGが食欲を刺激して改善することが示されており、HIVや化学療法後の合併症などの症状に悩む人に役立つ可能性があります。

また、2017年の研究では、CBGが抗酸化物質として作用し、痛みや炎症を和らげる効果があるとされています。

·      GABA再取り込み阻害作用

GABA(γ-アミノ酪酸)は、天然のアミノ酸の一種で、脳内で神経伝達物質(化学伝達物質)として機能しています。GABA取り込み阻害剤は、吸収されるGABAの量を減少させ、不安を軽減するための薬としてよく使用されています。

1975年に行われた研究では、CBGはGABAの取り込みを阻害し、筋肉の弛緩や緊張の緩和を促し、脳内に平和で穏やかな感覚をもたらすと結論づけらています。

·     皮膚の炎症と疾患

2007年に行われた研究では、CBGが乾癬や湿疹などの皮膚疾患に改善効果があるかが調べられ、カンナビノイドにこれらの症状の炎症、痛み、腫れを軽減する可能性があることが発見されています。

この研究は、薬理学的にはCBGの治療効果の可能性を示していますが、CBGが直接的に、そして必ず一定の健康効果をもたらすことを証明していることに留意する必要があります。しかし、CBGが人体にどのように作用するのかを完全に理解するには、更なる研究が必要です。

CBG vs. CBD

CBGはCBDの前駆体化合物であるため、両方のカンナビノイドは、その特性や組成の点で互いに異なっています。しかし、両者にはいくつかの共通点があります。

まず、CBGとCBDには、さまざまな病状を緩和する効果があります。第二に、CBGとCBDはどちらも無毒性であり、精神状態に悪影響を与えたり、認知機能を阻害したりすることはありません。簡単に言えば、どちらの化合物も「ハイ」になることはありませんが、不安や痛み、うつなどの症状を和らげる効果があります。

CBGの特に重要な点は、CBDと同様に、THCの精神作用を打ち消すのに役立つということです。研究によると、CBGはCBDと同様に神経系のCB1受容体を活性化し、本質的に精神活動を抑制することがわかっています。つまり、CBDとCBGの両方を高濃度含む大麻を摂取したり、あるいは、大麻を吸ったり食べたりする際に、CBGの単離物を摂取したりすると、中毒症状を大幅に打ち消すことができる可能性があるのです。

CBDとCBGの違いについては、CBDは体内に存在するカンナビノイド受容体への親和性がかなり低く、本来備わっているエンドカンナビノイドシステムと間接的に作用することが大きな特徴です。一方、CBGは、脳内のカンナビノイド受容体であるCB1およびCB2と直接作用すると考えられています。

なぜCBGはCBDよりも高価なのか?

CBGは大麻全体の1%しか占めていないため、CBDや他のカンナビノイドに比べて抽出が難しいとされています。また、CBGの収穫量を増やすためには、早めに収穫しなければなりません。そのため、CBGはカンナビノイドの中で最も生産コストが高いものとなっています。

CBG製品の選び方

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信頼できるCBGオイルを見つけるのは、良質なCBDオイルを見つけるよりも、ずっと難しいかもしれません。さらに、CBDもCBGも、現在、米国食品医薬品局(FDA)によって規制されていないため、選んだ製品が、本物で高品質であるかどうかを確認するのは難しいことなのです。

ここでは、信頼できるCBG製品を探す際に重要な質問をいくつかご紹介します。

  • CBGを高濃度に配合した製品の購入を検討されていますか?
  • 純度の高いCBGを探していますか?
  • CBGとTHCの混合物を探していますか?
  • 様々な使い方ができるCBG製品をお探しですか、それとも経口摂取のみのCBG製品をお探しですか?

その他の重要な質問は

  • この製品は、品質と純度に関する厳しい検査を受けていますか?
  • 製品を販売している会社は信頼できますか?
  • CBGは、非遺伝子組み換え、無農薬、グルテンフリー、ビーガン対応ですか?

第三者機関によるテスト

大麻製品を選ぶ前に考慮すべきもう1つのポイントは、その製品が独立した第三者機関で検査されているかどうかです。多くの企業は、製品が汚染物質やその他の有害物質について検査されていることを顧客に保証するために、自社のウェブサイトに検査報告書を表示しています。

Naturecanが選ばれる理由

Naturecan は、高品質のCBD製品とサプリメントを幅広く、独占的に提供しています。世界30カ国以上にウェブサイトを展開している当社は、そのグローバルなネットワークを活かして、CBDの健康効果をより多くのお客様にお届けしています。

また、Naturecanのすべての製品は、業界最先端の技術を用いて作られており、製品の品質、顧客の安全性、サプライチェーンの透明性を確保するために、第三者機関による厳格なテストを実施しています。

当社のCBDオイルは、THCが検出されないレベル、そして高いバイオアベイラビリティを持つ、幅広い分野に対応した蒸留液として、市場で最も安全かつ純粋なオイルとなっています。米国で栽培されたヘンプのみを原料としているため、人工的な合成素材は一切使用せず、天然の植物由来のCBDのみを使用しています。

結論


CBGの用途や副作用に関する研究はまだ限られていますが、これまでに行われたいくつかの研究によると、CBGにはさまざまな薬効や薬理効果があることがわかっています。そのため、CBGは今後の有力な候補と考えられています。

もしあなたがCBGを試してみたいと思っているのであれば、比較的少量のCBGを含む高品質のCBDオイルから試してみるのが良いでしょう。また、純粋なCBGのみの製品を選ぶ場合は、具体的な使用方法や投与量について必ず医師にご相談ください。

参考文献

ブログ「すずまり開運生活お役立ちブログ」にてご紹介頂きました:https://suzumarix.com/17451



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